わかりにくいね

最初聴いた時Puppy loveのこの歌詞がとても印象に残ったのだけど、結局GAMEはわかりにくいアルバムだと思う。何がわかりにくいってPerfumeらしさがわかりにくい。表題曲のGAMEはわかりにくさの象徴のような曲ですよ。よくPerfumeの楽曲に対して「あれだけエフェクトかければ誰が歌っても同じ」的な意見を耳にするわけですが、インディーズ時代の楽曲で三人の声の特徴を覚えたうえでそれなりの回数聴き込めばソロパート部分であればある程度の聞き分けは可能だと思うし、「このパートはのっちかな、やっぱあ〜ちゃんだな、いやかしゆかだな」とか考えながら聴くのもありというかむしろ無意識的におこなうわけじゃないですか(たとえその聞き分けが全然間違っていたとしても)、っていうスタンスだったけどGAMEに関してはそれすら挫折したからね。トラックがツンのみでデレ一切ないからね。その他の曲も今までのPerfumeっぽくない曲が多いわけで、ただセラミックガールに「らしさ」が凝縮されてる、極端にいえばそんなカンジを受けた。
ただし「わかりにくい」ってことは「ある」ってことでもあるってことでもあるわけで、「本当のキミ」は「フロア対応」でも「デイリー1位」でも「苦節8年」でもなくて、わかりにくいだけで確かにいるんだぜ!!!!!みたいなコトがやりたかったんじゃないですかね、中田先生は。